歌が上手くなる名盤35選|ボイトレのお手本になる日本のアルバム
歌が上手くなるいちばんの近道は、上手い歌をよく聴くことです。ただし、ただ聴き流すだけでは技術は身につきません。 ここでは「どこを聴けば、何が学べるか」という歌う人の目線で、声のお手本になる日本の名盤を技術ごとに紹介します。
音源は各配信サービスでお聴きください。聴きどころで挙げた曲から聴くと、技術の違いがつかみやすくなります。
地声のような芯を残したまま高音を出す歌い方のお手本です。高いところで喉を締めずに、声の太さを保っているかに注目して聴いてください。

Official髭男dism / 2019年
『Traveler』
男性ボーカルが地声の高音をどこまで張れるかを示した作品です。高いメロディが続いても声が細くならず、言葉がはっきり聴き取れるところに、ミックスボイスのお手本としての価値があります。
高音・ミックスボイス

B'z / 1992年
『RUN』
ハードロックの中で、張り上げる高音をどう保つかのお手本です。シャウト気味の強い高音でも音程が崩れにくい歌い方は、ロックを歌いたい人の目標になります。
高音・ミックスボイス

L'Arc-en-Ciel / 1998年
『HEART』
高音でも声が細くならず、甘さと艶を保ったまま歌い上げる男性ボーカルのお手本です。響きの豊かさで高音を聴かせるタイプの歌い方を学べます。
高音・ミックスボイス

スピッツ / 1995年
『ハチミツ』
力まずに高い音を出す、澄んだハイトーンのお手本です。張り上げる高音とは正反対の、軽く息に乗せる高音の出し方を学べます。
高音・ミックスボイス
裏声を「逃げ」ではなく表現として使っている作品です。地声から裏声へ切り替わる瞬間と、裏声の息の量に注目して聴いてください。

平井堅 / 2000年
『THE CHANGING SAME』
R&B 由来のファルセットを日本語の歌で聴かせた代表作です。地声と裏声を行き来しても声の質感が大きく変わらない、滑らかな切り替えを学べます。
ファルセット(裏声)

King Gnu / 2020年
『CEREMONY』
高く澄んだ裏声と、太く低い地声のツインボーカルが同じ曲の中で交差する作品です。声質の対比によって、裏声の美しさがいっそう際立ちます。
ファルセット(裏声)

徳永英明 / 2005年
『VOCALIST』
女性歌手の名曲をカバーしたアルバムです。男性の声で高いメロディを歌うために、柔らかい高音と裏声を自然に混ぜていく歌い方のお手本になります。
ファルセット(裏声)

オフコース / 1980年
『We are』
澄んだハイトーンの男性ボーカルと、それを支えるコーラスで知られる作品です。高い音を張らずに、透明感のある声で聴かせる歌い方を学べます。
ファルセット(裏声)
音を長く伸ばす力と、伸ばした音の揺らし方のお手本です。ビブラートがどこから始まり、どの幅で揺れているかに注目して聴いてください。

MISIA / 1998年
『Mother Father Brother Sister』
広い音域とロングトーンで、日本の R&B ボーカルの水準を引き上げたデビュー作です。音を伸ばしきる支えの強さと、伸ばした音の揺らし方を学べます。
ビブラート・ロングトーン

松田聖子 / 1982年
『Pineapple』
語尾にかける細かいビブラートと、伸びやかな高音が魅力の作品です。アイドル歌謡の中で磨かれた、明るく軽いビブラートのお手本になります。
ビブラート・ロングトーン

DREAMS COME TRUE / 1992年
『The Swinging Star』
伸びやかな声と、どの音域でも崩れない安定感が際立つ作品です。明るい声のままロングトーンを歌い切る支えの強さを学べます。
ビブラート・ロングトーン

Superfly / 2008年
『Superfly』
太く力強い声で高音を伸ばしきるデビューアルバムです。ロックの勢いの中でも音を最後まで保つロングトーンの力を学べます。
ビブラート・ロングトーン
息の成分を多く含んだ声や、ブレスそのものを表現に使っている作品です。声量ではなく、息の混ぜ方で聴き手を引き込む歌い方を学べます。

中森明菜 / 1986年
『不思議』
声を前に出さず、深い残響の中に沈めるように録られた実験的な作品です。息の成分を多く含んだ声が、声量とは別の方法で聴き手を引き込むことを教えてくれます。
ブレス・ウィスパー

大貫妙子 / 1977年
『SUNSHOWER』
息を多く含んだ軽い発声で、都会的なサウンドに溶け込む歌い方のお手本です。声を張らずに、息の柔らかさでメロディを運ぶ方法を学べます。
ブレス・ウィスパー

中島美嘉 / 2002年
『TRUE』
ささやくような歌い出しと、息の混ざった独特の声質で聴かせるデビューアルバムです。声量に頼らず、息の質感で感情を伝える歌い方を学べます。
ブレス・ウィスパー

Aimer / 2012年
『Sleepless Nights』
ハスキーで息の成分が多い声を、そのまま魅力として聴かせるデビューアルバムです。かすれた声でも音程を外さず、言葉を届ける歌い方を学べます。
ブレス・ウィスパー
がなり・エッジ・シャウトなど、声を歪ませたり張り上げたりする表現のお手本です。喉を痛めないためには、まず仕組みを知ってから真似してください。

Ado / 2022年
『狂言』
がなり、エッジボイス、裏声、ささやきを 1 曲の中で目まぐるしく切り替える作品です。声を歪ませる表現が、技術として整理されたうえで使われていることがわかります。
エッジ・シャウト・パワー

椎名林檎 / 1999年
『無罪モラトリアム』
巻き舌、しゃくり、崩した発音など、歌を大胆に崩す表現が詰まったデビューアルバムです。整った歌い方から意図的に外れることで、強い個性を作る方法を学べます。
エッジ・シャウト・パワー

尾崎豊 / 1983年
『十七歳の地図』
叫ぶような歌唱で感情をぶつけるデビューアルバムです。声を張り上げることが、ただの大声ではなく表現になる瞬間を聴き取れます。
エッジ・シャウト・パワー

吉田美奈子 / 1976年
『FLAPPER』
声量と太い響きで知られる歌手の代表作のひとつです。ソウルやジャズの影響を受けた、胸に響く力強い声の出し方を学べます。
エッジ・シャウト・パワー
歌詞がはっきり聴き取れる歌い方のお手本です。子音の立て方、言葉の区切り方、語りと歌の境目に注目して聴いてください。

槇原敬之 / 1993年
『SELF PORTRAIT』
物語のある歌詞を、言葉がはっきり届く発音で歌う作品です。柔らかい声でも歌詞が聴き取りやすい、日本語の発音のお手本になります。
言葉・滑舌

小沢健二 / 1994年
『LIFE』
言葉数の多い歌詞を、軽快なリズムに乗せて歌い切る作品です。早口でも言葉が崩れない歌い方と、言葉そのものの楽しさを学べます。
言葉・滑舌

中島みゆき / 1982年
『寒水魚』
語るように歌い、歌うように語る、言葉の力で聴かせる作品です。歌詞の意味に合わせて声の強さや発音を変える歌い方を学べます。
言葉・滑舌

荒井由実 / 1973年
『ひこうき雲』
ビブラートをほとんどかけない、まっすぐな声で歌われたデビューアルバムです。飾らない声で言葉を置いていく歌い方が、歌詞の情景をそのまま伝えます。
言葉・滑舌
日本語をリズムに乗せる歌い方のお手本です。拍の頭ではなく裏で言葉を置く感覚や、メロディを崩すフェイクに注目して聴いてください。

久保田利伸 / 1986年
『SHAKE IT PARADISE』
ブラックミュージックのリズム感を日本語の歌に持ち込んだデビューアルバムです。日本語をリズムに乗せる歌い方の、先駆的なお手本です。
リズム・グルーヴ

藤井風 / 2020年
『HELP EVER HURT NEVER』
方言を交えた日本語を、R&B やゴスペルのグルーヴに乗せたデビューアルバムです。メロディを崩すフェイクと、力の抜けたリズム感を学べます。
リズム・グルーヴ

宇多田ヒカル / 1999年
『First Love』
R&B の節回しを日本語のポップスに自然に溶け込ませたデビューアルバムです。細かく音を揺らす節回しと、言葉を裏拍に置くリズム感を学べます。
リズム・グルーヴ

竹内まりや / 1984年
『VARIETY』
軽やかなリズム感と、力の抜けた明るい声で聴かせる作品です。声を張らずにリズムの心地よさを伝える歌い方を学べます。
リズム・グルーヴ
声を重ねて音を作る作品です。主旋律を支えるコーラスの動きを追うと、ハモリの感覚が身につきます。
曲ごと、フレーズごとに声色を変えて感情を伝える作品です。同じ歌手が場面によってどう声を使い分けているかに注目して聴いてください。

米津玄師 / 2020年
『STRAY SHEEP』
曲ごとにまったく違う声色を使い分ける作品です。低く落ち着いた声から、軽く跳ねる声まで、同じ歌手の声の引き出しの多さを学べます。
表現力・声色

Mr.Children / 1996年
『深海』
内省的なテーマを、感情の起伏の大きな歌唱で描いた作品です。抑えた声から叫ぶような声まで、感情をそのまま声に乗せる表現を学べます。
表現力・声色

井上陽水 / 1973年
『氷の世界』
独特の高音と節回しで、誰にも似ていない歌い方を確立した作品です。声の個性をそのまま表現にする歌い方を学べます。
表現力・声色

UA / 1996年
『11』
唯一無二と言われる声質を、そのまま作品の中心に据えた作品です。声そのものの質感が、どれほど強い表現になるかを学べます。
表現力・声色

絢香 / 2006年
『First Message』
まっすぐで力強い声量で、言葉をそのまま届けるデビューアルバムです。技巧に頼らず、声の強さと素直さで感情を伝える歌い方を学べます。
表現力・声色